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労働組合監査

2025.11.25

【労働組合会計:第5回】税務・監査受入れ・総まとめ|外部監査を“毎年自然に回る”形にしていきましょう

最終回では、労働組合会計で見落としやすい税務の話と、
外部監査を続けやすくするためのポイントをまとめます。


1. 労働組合でも税務が関係することがあります

労働組合は非営利団体ですが、物販、研修受託、共済などの活動がある場合、収益事業の判定や区分経理、場合によっては法人税・消費税の整理が必要になることがあります。

また、給与や謝金の支払いがある場合は源泉徴収もポイントになります。

「関係しそうかも?」と思った段階で一度整理しておくと、後で慌てずにすみます。


2. 監査をスムーズに受けるコツは“証憑とデータ整理”

外部監査が毎年きれいに回っている組合は、共通して次を整えています。

  • ・証憑保存ルール(原本/電子、保存年限)
  • ・電子データの保管場所が明確
  • ・決算確定日・監査日程・公表日が見える化されている
  • ・前年度指摘の改善が反映されている
  • ・監査人への資料提出が期限内にできる

この土台があると、監査の負担もコストも毎年下がっていきます。


3. “毎年回る監査サイクル”を作ると楽になります

おすすめの運用イメージはこうです。

  1. ① 決算前のレビュー(期中監査)
  2. ② 決算整理(予算対比・区分経理・残高整理)
  3. ③ 監査実施(実査、確認等)
  4. ④ 監査報告書の発行
  5. ➄ 組合員への公表
  6. ⑥ 指摘の反映 → 次年度へ

監査は「導入して終わり」ではなく、
続けやすい形で“習慣化”するほど、組合の安心と信頼が積み上がっていきます。


【シリーズ総まとめ】

5回を通してお伝えしたかったことは、次の通りです。

  • ・外部会計監査は法律上の要件(毎年)
  • ・決算は「基準の明確化・計算書類・予算対比・区分整理」が土台
  • ・収入(入口)と支出(出口)のルール化が透明性を守る
  • ・現金・預金・積立金は牽制が効く形に
  • ・税務が絡む場合は早めに区分経理・申告整理
  • ・監査を“毎年回る仕組み”にすると負担が減る

◆ 初回無料のご相談

「今年から外部監査を始めたい」
「監査は受けているけれど、もっとスムーズに回したい」
「体制や規程を一度整え直して安心したい」

そんな時は、まず現状確認から一緒に始めましょう。

当事務所では、
①初回無料の簡易チェック(相談) → ②必要に応じた整備支援 → ③年次外部監査
という流れで、組合の状況に合わせて無理なくサポートしています。

“相談だけ”でも大歓迎ですので、いつでも気軽にお問い合わせください。

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