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税負担を平準化しつつ、将来の自社株評価も意識したい。そんなオーナー企業の経営者の方に、オペレーティングリース商品は有力な選択肢になります。
ただし、「節税になるらしい」だけで導入すると、会計処理や税務、株価への影響を読み違えてしまうおそれがあります。本記事では、法人が導入する際の基本的な会計・税務と、自社株対策としての位置づけを分かりやすく整理します。
オペレーティングリースは、航空機や船舶、コンテナなどの大型資産をファンドや匿名組合の形で共同投資し、そのリース料や売却代金を投資家に分配する仕組みです。
という特徴があり、決算と税務のコントロールに使いやすい商品といえます。
多くのスキームでは、匿名組合出資や合同会社持分など「投資」の形になります。仕訳イメージは次のような流れです。
(1) 出資時
(2) 分配金受領時
分配通知書に「利益」「元本」が区分されている場合、その区分に従って処理することがポイントです。
(3) 期末評価・減損
原則として取得原価で評価しますが、リース継続が困難になるなど、回収可能性が大きく落ち込んだときは減損の検討が必要です。ここは監査法人や顧問税理士と方針を合わせておくと安心です。
法人税の観点では、次の点を押さえておくと判断しやすくなります。
つまり、トータルでは利益と損失は均衡しやすいものの、「いつ課税されるか」をコントロールできる商品というイメージです。
たとえば、ある年度の利益が1億円見込まれるA社が、オペレーティングリースに5,000万円出資し、初年度に2,000万円の損失が分配されるとします。
この場合、課税所得は概ね8,000万円まで圧縮され、法人税等が数百万円単位で軽減される可能性があります。一方で、リース後半には利益分配が増え、課税所得が押し上げられることを忘れてはいけません(課税の繰り延べ)。
オーナー企業にとって重要なのが、自社株評価への影響です。
このため、事業承継のタイミングを意識して案件の期間を選ぶことで、「評価が高くなりすぎる時期」を和らげる効果が期待できます。
ポイントは次の通りです。
「節税商品」としてだけでなく、「自社株評価のコントロールできるツール」として設計することが、オーナー企業にとってのオペレーティングリースの本当の使いどころです。
導入検討の際は、次の点を事前に整理しておくと失敗しにくくなります。
オペレーティングリースは、単発で見ると「税金が減ったように見える」商品です。ただ、決算・税務・事業承継をワンセットで設計することで、初めて最大限の効果を発揮します。
オペレーティングリースは、
という特徴を持つ法人向けの資産運用・税務戦略ツールです。
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