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2022.6.17

生命保険の払い済みの活用

生命保険

積立型(貯蓄型)の生命保険は払い済み処理をすることができるのはご存じでしょうか?

保険の種類によっては、解約返戻金のピーク(返戻率が一番高くなるタイミング)が設定されているものがあります。この場合、将来の役員、従業員の退職金の支払いに備え退職時期に合わせて、収益物件をお持ちの方は大規模修繕のタイミングに合わせて等それぞれの目的に合わせて設計をされているかと思います(ピーク時に生命保険を解約して支払に充てる)。

ただ、当初設計した計画通りに解約返戻金のピークのタイミングにて支払予定が発生しないこともあります(退職時期が遅くなった、修繕の時期が先延ばしになった等)。支払予定が先延ばしになったとしても生命保険の契約は存続するためそのまま生命保険をかけ続けると解約返戻金の返戻率は下がってしまうことがあります。

このような場合に「払い済み処理」をすることが有用となります。払い済み処理とは、保険料の払込みをストップするという処理になります。払い済み処理をすることで契約はその時点で停止することになりますがそれまでの保険料の額に見合った死亡保障を受け続けることができ、さらに払い済み時点の解約返戻金は生命保険会社にて予定利率にて運用をしてくれるため、実際に資金が必要になるときまで(解約するときまで)増えていきます。経済的な理由で保険料の支払いが難しくなった時にも使われます。

払い済み時点において、保険掛金は返戻されませんが会計・税務上は雑収入として計上しなければならないことにご注意ください。生命保険の加入は節税ではなく単なる税金の繰り延べになっているだけであることを理解しておくことが肝要です。ただ将来大きな支払に備えるという意味では安定的な経営を行うために欠かせないものとなっております。

弊事務所においては生命保険を専門としております。今回ご紹介した「払い済み処理」は生命保険会社からは積極的に提案してくれません。自主的に手続きを行うものとなっております。これから生命保険に加入を考えられている方はもちろんですが、すでに加入のかたもこちらからお気軽にご相談ください。

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