コラム
お役立ち情報
Column
労働組合の会計でつまずきやすいのは、実は支出よりも収入(お金の入口)です。
組合費・事業収入・寄附金・補助金など、入口の整理が曖昧だと、決算も監査も一気に難しくなってしまいます。
まずは、このあたりが整っているかを確認します。
予算があっても、決裁ルールがないと“担当者の感覚”に頼ることになり、
結果としてトラブルや不信感の原因になりがちです。
組合費は、組合の活動を支える中心財源です。
ここが整理されていると、決算の信頼度がぐっと上がります。
「毎年なんとなく上手くいっている」ようで、実は担当者の頑張りに依存していることも多いので、ルール化しておくと安心です。
共済、研修、物販、委託などの事業収入がある場合は、
事業ごとに収入・支出を区分して管理できているかがポイントになります。
区分が曖昧だと、収益事業(税務)に該当するかどうかの判断も難しくなります。
寄附金や補助金は支援としてありがたい一方、
「誰から、何の目的で、どう使ったか」を説明できる状態が大切です。
この整理ができている組合は、監査もスムーズです。
第3回は、収入と予算・決裁ルールの整備が、監査を楽にし、組合の信頼を高めることをお伝えしました。
次回は、支出管理・資産管理(現金・預金・積立金など)の急所に進みます。
「組合費の管理、今のやり方で大丈夫かな…」
「寄附や事業収入の整理が少し不安」
そんな気づきがあったら、それだけで十分な一歩です。
当事務所では、収入管理や予算運用の状況を短時間で確認し、
“どこから整えると一番スムーズか”を一緒に考える初回無料相談を行っています。
小さな相談からでも大丈夫ですので、いつでもご連絡ください。
次回予告:第4回「支出管理と資産管理|旅費・交際費・積立金・現金管理の急所」